ワクイミュージアムブログ

ロールス・ロイス/ベントレークラシック博物館&工場

ご成約「R-R Silver Spur Non-Division」

 

弊社でご案内していたR-R Silver Spur Non-Divisionがご成約となりました。

次期オーナー様は、私と''同じ乗りたい派''。

「台風が来て危ないから行かない方が良い」と廻りの人に言われ、

先日の夕方、伺えなくなったと連絡をいただいておりましたが...。

昨晩の就寝前に頭から離れなくなってしまった様で、

本日、急遽お越しくださりご成約いただきました。

 

ご立派な車を複数台所有されておられますが、

クラシックロールス・ロイスは初めてで「どんどん沼に漬かりそう...」と

お話しておりました。

おそらくこの沼は非常に非常に深いですよ…

 

ところで、このノンデヴィジョンモデル。

右ハンドルは世界6台しか生産されておらず、

当分お目にかかれない貴重な個体ですから。

納車整備中しっかり目に焼き付けておかなければ。

次期オーナーからのオーダーは、

デジタルミラー取り外し/ナビ取り外し/LEDをハロゲン戻し

 

よくわかっていらっしゃる!

 

 

 

ベントレー S2 スタンダードサルーン

言わずもがな、V型8気筒OHVエンジンの名器L410を積んだ最初のモデル。

クラシックな丸目2灯と、新型のV型エンジンを積んだ唯一無二のモデルで、この雰囲気とV8が好きというマニアックなファンが多いのです。

(一番問い合わせの多いのは、やはりシリーズ3ですが)

 

 

 

 

話は変わりますが、1960年代にロールス・ロイスはBMCと協力協定を締結していました。

ロールス・ロイスのF60エンジンを積んだヴァンデン・プラス・プリンセスRがその時期の作品です。

※思ったほど売れず、ロールス・ロイス社的にはなかったものにされておりますが。。。

実は、その頃、ジ〇ガーの’’あの’’エンジンの様な直列6気筒DOHCの開発をしていたのです。名前はG60 Prototype Engine。

もしも、プリンセスRが素晴らしい販売台数を記録し、BMCとの協力関係が深くなっていたらこのエンジンが市販化され直列6気筒DOHCを積み込んだロールス・ロイスベントレーが誕生していた事でしょう。

もしかすると、コンチネンタルの名前を継承したスポーツモデルが発表されていたりしたかも知れません。

浪漫はありますがロールス・ロイスベントレーの販売台数では、より大きく赤字を計上しもっと早く独国の参加に収まっていたかもしれませんが…

 

 

長ーく同じエンジンを使用していた。これが正解だったのです。

おかげで部品も豊富だし

 

ベントレー MKⅥ(内装)

見よ、この妖艶な内装を。

初の純正ボディとしてだしたモデルでこんな事やられたら、

コーチビルダー達はたまったもんじゃない。

 

 

まぁ、実際にロールス・ロイスベントレー社がスタンダードボディを採用したことで

老舗のコーチビルダー達は次々に廃業や買収されて行くわけですから、

スタンダードモデルがどれだけ完成されていたかがわかります。

 

社運をかけた製作だったのです。

だって、それまで工場内にボディや内装を手掛ける生産部門が無かったわけですから。

設備を取り入れて、且つ''ブランドクオリティを誇る仕上げ''が''できる職人''を

雇わなければいけない。。。

 

このモデルがヒットしたことでシルバークラウドやシルバーシャドウ、

シルバースピリット/スパーのスタンダードモデルへと繋がります。

 

つまり、このモデルに乗れば

戦後ロールス・ロイスベントレー社の''考え方''の基礎がわかります。

 

戦前から続く、伝統の直列6気筒OHVエンジンであり

マニュアルトランスミッション

 

 

 

 

文化の継承~8月17日(日)納車式を終えて~

 

当日は天気に恵まれすすぎ、猛暑日もよいところでした。。。

A様エイト、さくらもち様ダービーの納車式は無事終了!

 

 

 

当日参加者のほとんどがクラシックカー次世代!

''車好き''と言われる趣味人が少ない昨今、

ニッチなクラシックカーの為に

この人数のヤングな方々が集結するのは感無量です。

素晴らしい機械遺産としても、ライフスタイルのパートナーとしても

絶やしてはいけないものだと自負しております。

 

私、若林は日本のクラシックカー文化に

少しでも貢献できる様努力して参ります。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

そして、お二人とも素晴らしいカーライフを!

乾杯!

家路を辿る、Eight

実は、オーナーの普段乗っている車はセンチュリー。

さすが何も言わずすぐお乗りになりました。

 

ダービーで産まれたロールス・ロイス社初の小型モデルと戦後最後の小型モデル。

この2台が極東の日本で、同い年の男女がドライブをしている光景。

 

そんな未来を当時誰が想像できたでしょうか。。。

 

 

写真提供

さくらもち様

T.Watanabe様

 

 

 

ホンダ レジェンドクーペ αツーリング ''走行距離250㎞''

''バーンファインド''それは我々、車好きにとっての夢。

まさか、生きている内に発掘の第一人者になれるとは。

※バーンファインドとは…

 長年、納屋や倉庫に眠っていた車屋バイクなどの乗り物を指す言葉

 

2025年6月、とある地方のとある倉庫から見つかった1台。

ホンダ レジェンド クーペ αツーリング(1994)

埃を被り、ひっそりと31年間保管されておりました。

 

驚くのは、走行距離、なんと約250km。

もう、ほとんど新車です。。。

 

 

長年眠っていた自動車の引取時、

クラシックロールス・ロイスベントレー専門店としては一番緊張する瞬間です。

''ブレーキが固着して動かない''

''アクチュエータがいかれてNにならない''

''サイドがもどらない''

まぁ、100%こうなっていますので心して挑んみました。

ですが''お金があった時代''の国産高級車はさすがです。

難なく転がって、難なく牽引できるではありませんか。。。

 

というわけで、ミュージアムに入庫いたしました。

正真正銘、250km!

ほとんど新車、レジェンドクーペのご紹介です。

車内ドアハンドルやステップの保護フィルムもそのまま。

 


約250㎞の走行距離計

 

ウッドに割れなございません。

直射日光の浴びない倉庫に眠っておりましたから...

 

シートの破れはもちろんございません。

 

 

ここまでの走行距離で屋内保管されたレジェンドクーペは

二度と出て来ないのではないでしょうか。

 

ネオクラシック好き必見車両かと思います。

17日の納車式&セールイベントでももちろん展示いたします。

 

ぜひ、大切にしてくださる方次期オーナーになられてください。

価格お問合せお待ちしております。

 

 

写真提供:T.Watanabe

私の心は夏模様

夏の風物詩、梨の差し入れをいただきました。

ありがとうございます。

 

私、もともと梨農家の息子でしたので

梨には人一倍うるさい(風を装っております。)

おじいちゃん、おばあちゃんに連れられて

軽トラに収穫した梨を積んで選果場に運んだり、

厳選した梨を箱に詰める手伝いをしてました。

 

だから、夏休みのお昼は必ず梨と麦茶。

梨を食べるとなんだか子供の頃を思い出します。

おばあちゃんが剥いてくれた梨、懐かしいなぁ…

 

 

まぁ、おじいちゃんもおばあちゃんもまだまだ元気なんですけどね。

 

 

 

 

 

 

8月17日(日)納車式&在庫車SALE

弊社お客様である

 S様 Bentley 4,1/4Litre High-Vision Saloon by H.J Mulliner

 

 

 A様 Bentley Eight (Carburetor)

f:id:wakuimuseum:20250807205108j:image

2台の合同納車式を開催いたします!

 

貴重な2台を拝見できるチャンス!だけでなく・・・

必死に頼み込めば乗せてくれるかも??

当日は通常開館の為、どなたでも参加可能です。

車好きの皆様、ぜひミュージアムにお集まりください!

 

 

そして・・・

当日は、弊社在庫車両の販売会を行います。

通常ですとなかなか値下げする様な車ではないのですが...

早く次のお客様に乗っていただきたいので、SALEを開催いたします!

 

・R-R Silver Spur Non-Division RHD

法人オーナー/整備履歴多

 

 

・R-R Corniche Coupe

再塗装済/ルーフ張替済



・R-R Corniche Coupe

セミレストア経験あり

 

 

どうぞお気軽にお越しください!